コラム

2010/08/25

岐阜新聞「住居は"皮膚" 自然素材を使用」谷本 勇人

環境先進国ドイツには、バウビオロギー(建築生物学)という新しいエコロジー建築の概念があります。
この概念は、第一の皮膚としての身体と第二の皮膚である衣服の延長に「第三の皮膚」である住まいがあると考え、肉体と精神、環境に負荷をかけない建築を目指すという考え方です。バウビオロギーは、「健康な住まい」に関する世界的な価値観となりつつあります。
 

自然との共生システムを考慮した健康な建築において、建築素材は第三の皮膚機能を果たすものとなります。合成化学物質や危険な薬剤を含まず、かつ調湿性能をもった土にかえる自然素材が中心となります。
例えば、木、土、石、漆喰、紙、布、漆などです。リサイクルを考えれば、これらにアルミが加わります。解体時のことを考慮して、これらを解体できるつくりにして使用することも重要です。
写真の下呂市萩原町にある「飛騨川温泉しみずの湯」は、浴室、壁、天井のすべてにヒノキを用い、拭き漆仕上げとしています。湿潤状態で塗膜を形成する漆は浴室に最適で、市販の塗料に比べて耐久性にも優れ、漆特有の美しさがあります。

 

岐阜新聞 住まいの心得-建築家のひとりごと-
2010年8月25日水曜日 掲載

 

らいふくれよん建築家のコラムが、岐阜新聞に毎月掲載されます。日ごろ建築家が設計するうえで感じているコト、心得をコラムとして連載しています。岐阜新聞を目にした際はぜひご覧になって下さい。

| カテゴリ: |
PAGE TOP