コンセプトハウス

花と畑と暮らす家

白木昭嘉 | ピュウデザイン

庭を真ん中に考える家

このプランは、いってみれば「庭の家」です。多くの場合、庭は建物に付随した空間であり、建物を先行して計画し、その余白を埋める感覚で作られることが多いのですが、単純に建物とは、箱で完結するという概念を持たないで欲しいという、メッセージをこめたプランです。

建物部分は三つの正方形の箱で構成され、それらを庭がつないでいるので、庭を真ん中にした暮らしを想定して設計しました。家族が集い、食事をし、くつろぎ、子供はそこで宿題をする居間としての箱。それぞれが体を休める居室としての箱。その二つの間には、通り土間があり、内と外とあいまいな空間によって、この二つの箱はつながっています。

屋外には、畑とデッキを設け、畑仕事の休憩にはデッキや土間を使い、汚れた手足を洗いたい時は、坪庭から洗面などの水廻りへも出入りを可能にしてあります。四畳半の広さのハナレは、一人でボーっと読書する、あるいは、来客時のサービスルーム的存在で、日常と少し距離を置いた箱です。

それら三つの箱は、それぞれ直接庭とつながり、庭が暮らしのおへそとなっています。例えば、台所の延長で、畑にある葱を収穫する、そして芝の庭へ、時には部屋から直接飛び出せる自由も良いと思いませんか?

建築概要
□ 構造・規模
木造平屋建て 離れつき

□ 想定敷地面積
230㎡(69.57坪)

□ 建築面積
1階 85.82㎡ (25.96坪)
離れ 7.45㎡ (2.25坪)
合計  93.27㎡ (28.21坪)

予定価格 2200万円

こんな風に暮らしてほしい

昔の日本の住まいには、内と外があいまいな部分が存在していた。土間や外部に面した縁側のある暮らしは、徐々に日本の住宅から減ってしまったが、今でも日本の年中行事には、餅つき、豆まきのように外とつながっていたほうが楽しめるものが存在する。それらを家族で楽しみ、四季の変化を取り込みつつ気持ちよく暮らして欲しい。

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