
この家は60代の夫婦のために、環境エネルギーと生きるエネルギーに着目した住まいの提案である。
環境エネルギーについては、家でエネルギーを創り、エネルギーの使い方を工夫(省エネ)する。地域の特性を生かし、住宅の基本性能をアップさせ、限られた化石エネルギーを効率的に活用する。従来の日照や通風を考慮しながら、ライフスタイルやライフステージに最適なエネルギーシステムを選択できる。具体的には太陽光発電システムと家庭用コージェネレーションシステムのエネファームによるダブル発電を用いる。現在、国による太陽光発電の有利な買取制度や補助制度があり、設備のイニシャルコストを抑えることができる。
もうひとつ住宅の重要なポイントは人間が生きるエネルギーを育てること。この家は露地の坪庭を廻って居室が囲む。コンパクトだが、空間は坪庭を通して横に、あるいは上部に広がる。光や通風が巧みに調節され、プライバシーや防犯も配慮されている。屋上のテラスは開放感がいっぱいで、家族が帰省したときの楽しい食事をする憩いの場所でもある。こんなささやかなことがあたりまえならば、生きていこうという心も湧き上がってくるに違いない。この家は生きぬくためのエネルギーを漏電しない住まいである。
建築概要
□ 構造・規模
木造2階建て
□ 想定敷地面積
186.38㎡(56.38坪)
| 1階 | 78.00㎡ | (23.60坪) |
|---|---|---|
| 2階 | 45.15㎡ | (13.65坪) |
| 合計 | 123.15㎡ | (37.25坪) |
予定価格 2725万円
この家はカラリとしたシンプルな住まいだが、生活を飽きさせないしかけが豊富である。あれこれ考えても拉致があかないことで悩まず、生きるエネルギーを漏電しない。ポジティブな思考を超え、ありのままに見る日本人の伝統を生かすなら、ころあいの住まいとなってくれるであろう。普段は静かな生活であるが、ときには大勢の来客も大歓迎である。