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2011年7月27日号 岐阜新聞 『「家庭」を考え縁側を現代的に』 西 久樹

 

日本の家屋には、「縁側」や「ぬれ縁」といった外でも内でもない庭につながる空聞があります。「縁」とは「つながり」という意味です。縁側で自然とつながり、ご近所との「ご縁」がつながり、家族が「円」になってつながります。春は花見、秋は月見の「宴」が催され、子供たちの豊かな情緒も育まれます。

この「縁側」や「ぬれ縁」の形を「デッキテラス」や「パティオ」といった現代的なしつらえで取り入れ、庭と家を一体化し「ガーデンリビング」としました。家の中のどこにいても四季の光と風の薫りを感じることができる暮らし方です。それは同時に、家族の気配を感じ、つながる安心感のある暮らしでもあります。

「家庭」という字は「家」と「庭」からなります。昔からこの二つが家族の大切な暮らしの場だったからなのでしょう。庭は、自然との豊かな時間と空間をもたらすだけでなく、庭からの通風や採光は家族を健康にし、家を守ります。それには敷地と建物に合った庭づくりが必要です。

そんな「幸せを呼ぶ家づくりの秘訣」が詰め込まれます。その原点には、建物(house)ありきの発想ではなく、そこに住むそれぞれの家庭(family&home)の視点に立った発想があります。

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